乳腺炎について①
乳房トラブルとして周知されています乳腺炎におきましても、急な発熱や倦怠感は代表的な症状です。
乳房症状が明らかでも、感染症との合併も懸念されます。
事前に、電話で症状をお聞きした上で対応をお話しさせていただきます。
乳腺炎の予防には
① 授乳間隔を急にあけない事、油っぽい物・甘い物を多食しない事、疲労をためない事。その3つが大切です。
② 初心にもどって授乳姿勢を見直す事も大切です。知らず知らずのうちに、吸い癖がついてる事があります。授乳しても、スッキリしない自覚が続いている時には、一度、残乳をしっかり出しておく事もお勧めしますので、早めにご相談下さい。
③ 猫背になってると気づいたら、肩甲骨を寄せるストレッチ。首を回したり、肩を回したり、肩の上げ下げ、ゆっくりした乳房の上げ下げも効果的です。
④ 普段から、シャワーだけでなく湯舟につかりましょう。まだ湯舟につかれない時期は、足湯しながらのシャワーも工夫してみて下さい。
その他、電話でお伝えできる事はアドバイスさせていただきますが、乳房の状態は、実際に確認しないとわからない事も多いです。また、赤くなっていたり痛みが強い場合、熱の出ている場合は、受診してお薬をもらう必要がある事も多いです。乳腺炎は産科や乳腺外科で、保険診療で診てもらえます。
まさに炎症の強い時は、頻繁授乳で悪化するときもあります。マッサージでも悪化してしまう可能性があるので、私達助産師も、慎重に対応しています。
ちょっとおかしいなと思ったら、無理せず身体を休ませて、消化の良い物を食べて、赤ちゃんによく吸ってもらって下さい。炎症に至らないうちは、セルフケアや授乳やマッサージで改善してゆく事でしょう。
乳腺炎を予防して、元気で、この時期を乗り越えたいものです。
令和4年1月
乳腺炎について②
最近、乳腺炎の方からの依頼が増えています。
母乳育児を続けていると、いくつか危ない時期があるのも事実です。
危ない時期その① 産後急激に乳房が張ってきた時
まだ十分開通してないため、地道に前マッサージをしてなるべく深くくわえてもらう。
直母が難しい場合は搾乳を続ける。乳頭痛のある方も多い。
開通が上手くいかず熱を持ってカチカチの時は、触らないで時期を待つ時もあります。
⇒ハードなマッサージは考え物。是非相談して下さい!
危ない時期その② 少し慣れてきた2か月頃
飲んでくれると軽くなる感じが分かると良いのですが、まだまだ乳房が張りついて硬い方もいます。また、赤ちゃんが重くなってきて、授乳クッションがつぶれて前かがみになってる方も多くいつの間にか浅く吸われる授乳のくせがつき始めることもあり。
⇒授乳の見直しのため、是非相談して下さい!
危ない時期その③ 遊び飲みや夜長めに寝てしまう事も出てくる3~4か月頃
今までと授乳の形態が変わってくる方も多い時期。赤ちゃんに合わせるしかいないのですが、セルフケアとして、たまには搾乳が必要な場合もあります。
⇒どうしたら良いかわからない時は是非相談して下さい!
危ない時期その④ 離乳食が始まり進んでいく時期
進み具合は個人差があると思いますが、食べずに母乳ばかりを欲しがり、妙に授乳回数が多くなっている方もいます。赤ちゃんもお腹がすくのでしょう。食べる量が増え、授乳回数が減っていくのが自然です。吸われすぎて負担になっている場合もあります。
⇒要注意です。是非相談して下さい!
危ない時期その⑤ 断乳・卒乳も近い1歳前後や1歳半、2歳、3歳の頃も
赤ちゃんにとって、栄養以外の役目が主になっている時期ですが、あまりにも自由におっぱいを吸っている赤ちゃんも多くて驚きます。赤ちゃんのおもちゃではないはず。大事なお母さんの身体の一部です。おっぱいが「やめてー」と言ってることはないですか?
⇒助産師はさすがに怒ります!もっと大事にして!
令和4年10月